【年頭ご挨拶】 創団50年に想う

 

本ホームページの読者の皆様、また新潟混声合唱団を応援くださっている皆様、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 

当団、新潟混声合唱団は本年11月で創団50年となります。1968年(昭和43年)に新潟市の公民館での合唱教室の終了を機に創設されました。この年、新潟市は「新潟市:スポーツと音楽都市」宣言を行いました。これは1964年(昭和39年)6月に起きた新潟地震からの復興を頑張っているぞ、ということを全国にアピールしたものでした。同年、新潟市合唱連盟が設立され当団も加盟いたしました。創設から2年後の1970年6月23日、第1回定期演奏会を開催しました。会場は、今はない新潟市公会堂でした。新潟市音楽文化会館はまだ出来ていない時代のことです。プログラムは「フォーレ:レクイエム」他で、発足間もない団にとって、臨時記号の多い譜面と、馴染みのないラテン語の発音などに苦労しました。それでも皆で頑張り、750人程のお客様をお迎えすることができ、今聞くと不満足な点も多いのですが、団員一同気を良くして夜中まで騒いでいたのを懐かしく思い出します。

 

その後は順調にいったかというとそうでもなく団員の増減に悩まされました。前身の合唱教室は成人学級で募集したグループだったため若い人が多く活気にあふれていましたが、結婚適齢期(あの頃は20歳代の人たちがこう呼ばれ皆自覚もしていた)の男女が多く第2回の定演が終わるころには次々と結婚して団員数が激減し第3回定演は1年繰り延べになりました。その後も団員の増減はありましたが、何とか活動を維持し昨年開催の第47回定演へと続いています。

 

この50年の活動を維持できたのは、勿論その時々の団員、指導して下さる先生(指揮者)、歴代ピアニストの方々、聴いて下さる方々、応援して下さるOBOGの皆さん、舞台の裏方さん、等、多くの方々の支えがあったからです。このほか、新潟市や公民館の関係者の皆様やクリスマスコンサートで会場を提供くださった教会の皆様にも大変お世話になりました。改めて皆様に感謝いたします。

新潟混声合唱団は今後も継続して活動してまいります。皆様方には温かく見守っていただければ幸いです。

 

そして現在、団員数はちょっと少なめですが、本年6月16日開催の第48回定期演奏会に向けての練習に熱く取り組んでいるところです。

 

今回の演奏曲目は、あまり馴染みがありませんが、北欧ノルウェーの作曲者の作品を集めたミサ曲など、透明なひびきが特徴的なステージ、「イタリア歌めぐり」と題した明るく楽しい歌のステージ、谷川俊太郎作詩、信長貴富作曲の混声合唱曲集「かなしみはあたらしい」のステージ、その他をお送りいたします。今回も聴いて下さる方にお楽しみいただけるステージにするよう頑張っております。

また、今年は12月にクリスマスコンサートも予定しています。詳細はこれからですが、こちらもご期待頂きたいと思います。

 

では皆様にとって今年も素晴らしい年となりますよう願っております。

 

新潟混声合唱団

団長 須田 隆

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