【年頭ご挨拶】新年に寄せて ~基本を忘れずに

皆様、明けましておめでとうございます。 

本年も新潟混声合唱団を宜しくお願い申しあげます。

 昨年、ラグビーワールドカップで3勝をあげた日本チーム、その中でも五郎丸選手があのキックのポーズで大きな話題となりました。しかし、彼は、あのポーズだけではなく、日本が勝ち進んだ戦い方、ジャパンウエーにもっと注目してもらいたかった、また、今は注目されているが、我々は特に変わったことをしたわけではない、これまでと同じことを基本どおり、地道にやって来ただけ、と言っています。

 私達の合唱団も創立以来、地道に合唱の楽しさをずっと追い続けてきました。その楽しさの基本には混声4パートがひとつになって作るハーモニーがあります。納得いくハーモニーを作るためには、いつでも柔らかい発声をすることとか、皆の音を聞き合うことが大事です。そのための発声練習と、時にはパートをばらして配置を変え他のパートの音を聞きながら合わせることも行います。こういう基本を忘れずこれからも練習に励んでいきたいと思っています。昨年の定期演奏会はそのひとつの成果と考えています。

 昨年は、新常任指揮者に佐藤匠先生をお迎えして、7月の第45回定期演奏会、12月には第29回クリスマスコンサートを開催しました。いずれも佐藤先生の「歌心を持って、もっと歌って」というご指導にどれだけ応えられたか、団員全員がそれを一つの目標として歌い、ある程度の成果はあったと思います。演奏を聴かれた方から「歌い方が柔らかくなった」「ハーモニーがきれいに響いていた」などとの声も耳に届きました。そういった声を聞きつつ佐藤先生のご指導のもと、これからももっと進歩していきたいと思っています。

 今年は9月の第46回定期演奏会に備え、すでに練習が始まっています。
現在練習している曲は、
 1)合唱の原点でもある古典合唱曲から、ビクトリア作曲「アヴェマリア」など数曲。
 2)我が合唱団でも人気抜群の作曲家、木下牧子作曲の「混声合唱曲集 にじ色の魚」から。
 3)少し懐かしい香りの漂う、横山潤子編曲「九ちゃんの歌ったうた」。この曲集には、「上を向いて歩こう」「見上げてごらん夜の星を」など親しみやすい曲が入っています。
 4)信長貴富作曲/金子みすゞ作詩「混声三部合唱とピアノのための青いフォークロア」。童謡詩人と言われる金子みすゞの詩には多くの作曲家による作品がありますが、今回は当代人気の信長貴富作曲のものを取り上げます。金子みすゞの詩にどのようなハーモニーが付けられるのか練習中の私達も出来あがるのが楽しみです。また、ピアノのため、とも題がついておりこちらの流麗なピアノも楽しみです。
これから練習を重ね、9月3日の演奏会には聴いていただく方にも、歌い手である私達も満足できる1年にしたいと思います。

 皆様にとっても今年が幸多き年でありますよう願っております。

新潟混声合唱団
団長 須田 隆

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