【年頭ご挨拶】 コロナ下での合唱を考える。

 

本ホームページの読者の皆様、また新潟混声合唱団を応援くださっている皆様、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 

新型コロナウイルスがはやり始めてから3年、未だ収束する気配が見えない中、新年を迎えました。コロナ禍により、昨年は一昨年に続き定期演奏会の日程変更を余儀なくされ、また、練習会場の閉鎖により練習できない、など影響は少なからずありました。

演奏会後の打ち上げもなくなり、演奏後の余韻を皆で分かち合うことや感想などを語り合うこともできなくなりました。このようにコロナにより制限されたり、できなかったり、ということが多くありました。

 

しかし、考えようによっては、コロナのおかげで、合唱活動も合唱以外の余分なもの(打上げや親睦会など、必要だという意見も多々ありますが、)が削ぎ落とされ、合唱そのものに真っ直ぐ向き合うことが出来るとも言えます。合唱の基本を見つめ直し、忠実に実践するチャンスとなることが期待できます。

合唱の良さは何といっても、肉声をぶつけ合ってその中にハーモニーが生まれることです。最初は混とんとしていたハーモニーが練習するにしたがって徐々にクリアになって響きが増していく過程は歌ってみないと実感できないことです。そしてこれが一昨日より昨日、昨日より今日と成長したと感じられ、楽しさや次への意欲につながっていきます。

 

このようなことを念頭に入れつつ、コロナ下での練習を続けていきたいと思います。勿論、コロナ対策は今までと変わりなく、マスクの着用、手指の消毒、人と人との距離の確保、一定時間ごとの換気、などを徹底していきます。

 

今年の第52回定期演奏会は11月23日開催予定です。ここで予定されている演奏曲を紹介します。(順不同)

①イギリス世俗曲集から

ルネッサンス時代のイギリスのマドリガル曲で、トーマス・モーリー「春は君の顔」など3曲を歌います。マドリガルらしい軽快さが身上です。

②滝廉太郎による合唱曲集 組歌「四季」

この組歌は滝廉太郎自身が、春夏秋冬の4曲をまとめた曲集です。有名な「花」は女声合唱曲として知られていますが、今回は松平敬の編曲を含みすべて四部合唱で歌います。

③フルリーナの詩による三つの混声合唱曲

フルリーナさんの書き下ろしの詩を3人の作曲者が連作で三つの合唱曲に仕上げたものです。

④混声合唱のためのヒットメドレー「SORA」

時代、世代を越えて愛される名曲のポップスメドレーとして「空」をテーマに選んだ8曲の曲集です。編曲は三沢治美で、夜空ノムコウ、涙そうそう、などが含まれています。

 

これらの曲の練習はこれからですが、コロナ下での合唱活動は、まだまだこれからも変異種が出てくるかもしれませんし、感染者増も懸念されます。私たちとしては、対策をしつつ、あまり悲観的にもならず、出来るだけのことをして進めていきたいと思います。そして11月23日の第52回定期演奏会にはご満足いただける演奏を皆様にお届けしたいと思います。

 

では、皆様にとって今年が健康で幸多き年でありますよう願っております。

新潟混声合唱団

団長 須田 隆

 

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