【年頭ご挨拶】新しい音を目指して

新潟混声合唱団
団長 須田 隆

このHPの読者の皆様、明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い申し上げます。

 歌は人類の原始時代から、精神に働き掛ける魔力をもったものとして宗教や医療の手段として歌われたとの説があります。確かに、日本の声明(しょうみょう)や西洋の聖歌などの祈りの音楽や、また、癒しの音楽などと聞くと、その説もあながち大げさではないと感じられます。

 今では音楽は常に私たちの周りにあり、1日中途切れることがない音の世界に私たちは浸かっています。BGMやテレビの音声、カラオケで歌い聞く歌など、しかし、その音は私たちの中でどのくらいの比重を占めているかというと、表面を流れ落ちる水のように、殆ど心には沁み込んでいないように感じられます。
このような音の洪水の中で私たちは合唱をしています。ともすれば私たちの合唱もその音の洪水に押し流され皆様の耳には届かないかもしれません。

 しかし、この数年間でこの合唱団は変わってきました。以前は定期演奏会というと、私たちの1年の成果を聴いて頂くということで精一杯、自分たちが満足すれば観客の皆様も満足しているだろう、との思い込みがありました。これはカラオケで一人気持ちよく歌っているのと同じことで、周りの人はだれも聴いていないという状況に似ています。

 このようなことから、私たち新潟混声合唱団は、お客様に満足して頂けるステージをどのようにしたら作り上げることが出来るか、満足するとは何かを考えました。まず、皆が声の質をそろえ、その上できっちりとしたハーモニーを作り上げて皆様にお届けすること、何といってもハーモニーがしっかり構築されていないと合唱になりません。これがお客様に満足して頂く基本となります。これは常任指揮者の永澤健先生のご指導によるものが大きいのですが、そのご指導に応え新潟混声の音作りは団員にも浸透し徐々に成果が上がってきています。
今年はこれを更に新潟混声の新しい音として発展させていきたいと思います。

 また、選曲も重要です。次の演奏会で歌う曲は、この合唱団では団員の投票により決めています。まず希望の曲を募り、それぞれの推薦者から、曲のさわりなどを聴かせながら、推薦する理由を熱く語るプレゼンテーションを行います。そして最後は全員による投票です。いろんな曲があるのでばらつきそうなものですが、不思議と纏まることが多いようです。これは非常に大切な行事で、これにより団員が決まった曲に心を合わせて取り組むことが出来、結果としてハーモニーも安定し、お客様に良い音をお聞かせ出来ることになります。

 そうして本年も定期演奏会の曲目が選ばれ決定しました。
今年は、千原英喜作曲、瀬戸内寂聴作詞の「ある真夜中に」、古今のミサ曲の「アニュス・デイ」のみを集めた「Agnus Dei5選」、変わった合唱曲として「合唱で時代劇」などというのもあります。この他に男声合唱、女声合唱のステージもあり、聴いて下さる皆様に全体として聴き応えのある演奏会にしたいと頑張っています。
この成果は9月に開催される第43回定期演奏会で発表させて頂きます。そしてまた聴きに来て頂ければこれほど嬉しいことはありません

本年が皆様方にとっても良い年となるようお祈り申し上げます。

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